交際結婚

私はそこでこの交際結婚のための注意を少しかいておきたいのです。
会話の中からその人の性格や望みなどを見つけられれば、
出会った人は自分にとってどんな人なのか、わかりそうですね。

第一に、交際期間を少なくとも半年以上もつこと。四カ月以内の交際であわてて結婚しないで
ほしいのです。いわんや、二、三回、いっしょにお茶をのんだていどで、すぐ共鳴してしまったりしないことです。
第二に、交際しながら、その交際を一種の恋愛だと早合点しないことです。けれども、若い男
女は、とりわけ男の方は、交際しているとすぐそれを恋愛だと早合点しやすいものです。ちがっ
た言葉でいえば、親密になることを、愛し合うことだと考えたがるものです。けれども親密(フ
ァミリアリティ)は恋愛ではないのです。

第三に、交際を、映画館や喫茶店だけでしないことです。つまり、派手な場面でだけ交際しないことです。
第四に、なるたけお互いのあらゆる点を冷静にただし好意をもってl観察することです。こ
れはしかしずいぶんむつかしいことです。そこで、交際期間中は、媒酌結婚のぱあい、両親やな
こうど達が結婚の条件としてふつう列挙しているようなさまざまな条件をここでいちおう心にと
めておいてほしいと思います。つまり、そういう条件に照して相手を見てほしいのです。
第五に、だからといって、「完全な条件」を固執しないことです。「完全だから愛するわけでは
など、こういう言葉もあります。第一、あなた自身、けっして完全な人間でないのに、相手にだ
け完全な条件を求めることは、コッヶイではないでしょうか。だからこそ相手を好意をもってな
がめ合うということが必要だと思うのです。


出典:
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